婚礼

本来、正式な花嫁衣装は白無垢の打掛け姿ですが、最近では金、銀、色糸で刺繍を入れたり、 唐織りなどの色打掛を着る花嫁さんも多くなっています。 仲人夫人と新郎新婦の母親、及び親族は黒留袖です。 親族でミスの場合は、振袖が第一礼装です。 披露宴に招かれた時のミスの正装は振袖ですが、大振袖は花嫁さんに配慮して中振袖以下にします。 ミセスの場合は訪問着を着ます。紋があれば色無地が訪問着の代わりになります。 「平服で」と指定があれば、色無地や付下げでもかまいません。 華やかな装いでお慶びの心を表して下さい。

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成人式
成人式で初めてきものを着るという方も多いはず。 特に成人式などは多くの人達がきもの姿で出席します。 そんな中で着るきものですから、自分に一番似合う個性を損なわないものを吟味しましょう。 最近では、色・柄・染技法など様々なッタイプがあります。 女性が一番美しく輝く時の一枚ですから、少し冒険をしてもいいと思います。 帯も変わり結びなどで華やかに装って下さい。

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年始・訪問

お正月は、一年の幸福を願って心改まると同時に喜ばしいものです。 初々しいお嬢様の振袖姿、お母様の晴れ着姿、どっしりと落ち着いた和装姿のお父様。 和やかで品のある装いは、和服ならではです。 お年始回りなど上司や目上の方へのご挨拶なら、ちょっと晴れやかに色無地紋付や訪問着・付下げがいいでしょう。 お嬢様なら振袖が華やぎます。 コートやショールは玄関先で脱いでからご挨拶するのが礼儀です。

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卒業・入学式

卒業式にハカマ姿で列席する女子大生が増えました。 キリリっと知的なハカマ姿は若いお嬢さんの憧れなのでしょう。 ハカマをはく時のきものは色無地紋付が普通ですが、式典の後はハカマを脱いで謝恩会に出席するというスタイルが増えたためか、 着物は振袖をという人もかなりいるようです。 振袖でもハカマをはくと、略礼装になります。 振袖でなくても訪問着・付下げ・小紋・お召でもかまいませんが、式にふさわしい格調のものを選びましょう。 ハカマをはくと、紋の無い無地や小紋、お召でも格が上がって略礼装として通用します。

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パーティー
パーティーの種類や形式、時間、場所に応じて装いを決めましょう。 ディナーパーティーや園遊会など、公的なレセプションには第一礼装の振袖・色留袖で出席します。 気軽なパーティーなら、パーティーの目的によっては大胆でモダンな模様のきもので、個性的に装うのも楽しいです。 ダンスパーティーや夜のカクテルパーティーでは、現代感覚のきもので華やかに装うとか、帯留に光る石を配するとか、 雰囲気に合わせておしゃれをしましょう。

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お見合い・結納

仲人の方の家や街のレストランなどでのお見合い、簡単な感じの結納には、 伝統的な柄の華やかな友禅の小紋でも十分対応できます。 格式を重んじるお見合いや結納の場合は、振袖や付下げ・訪問着が好ましいでしょう。 結納の場合、仲人は黒留袖か色留袖が正式ですが、訪問着・色無地三つ紋か一つ紋付に袋帯、もしくは格調高い名古屋帯が良いでしょう。 本人の母親は付き添いになりますので、本人よりも控え目にするのが作法です。 本人が振袖なら落ち着いた模様の訪問着、本院が訪問着なら無地紋付などを着用します。


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お茶席
お茶の精神は“一期一会”。ですから装いは大切な心づかい。 色留袖や一つ紋・三つ紋付の色無地などが茶会正装とされていますが、初釜の時は先生への年始のご挨拶という意味もありますから、 中振袖や付下げ訪問着など少し華やかに装ってみるのもいいでしょう。 渋い色調の色無地のきものは、お茶会に重宝します。 格式のあるお茶会なら、品良く袋帯を、また内輪だけの気楽なお茶会なら名古屋帯でもいいでしょう。

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観劇・旅行・クラス会・気軽な外出・普段

白生地に“染め”を施すのが「染めのきもの」。色を先染めしてから柄を織り出すのが「織りのきもの」です。 紬・お召・紗・銘仙・上布・ウールなどは織りのきもので、お洒落着としてしっとり着ることが出来ます。 お召や紬は社交着としても最適で、同窓会やPTAなどの集まりなどに気軽に着てみて下さい。 又、ウールや化織のきものは丸洗いが出来ますので、家庭着として普段の日の和装を楽しみましょう。 キリリっと白い割烹着を付けてたまには家族の注目を集めるのも、家庭に新風を吹き込む女性ならではの演出になるでしょう。 お嬢さんなら彼とのデーとに、サラッときもので出掛けてみてはいかがですか? あくまでも“さりげなく、いつもと違う演出を!”


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七五三・お宮参り

四季折々の風習の中には、子供が主役になる行事が沢山あります。 お宮参り・七五三・雛の節句・端午の節句など、どれも子供の成長を祝ったもので、 その一つ一つに晴れ着との出合いがあります。

お宮参り
赤ちゃん 一つ身拾広拾仕立の重ね着
男の子 黒羽二重のし目、抜五つ紋付で、重ねの下着は友禅羽二重
女の子 ちりめん絵羽友禅模様で、下着は紋羽二重、紋無しの無地を重ね背紋柄をつける

実際には袖を通さず掛けるだけですから、四つ身仕立にし次の七五三の晴れ着としても着られるようにした方が経済的でしょう。 おばあさま、お母様の装いは、訪問着・一つ紋付の無地・付下げ・小紋などがよいでしょう。

三歳女児
三つ身か四つ身のきものに三尺帯をしめ、袖なしの被布(コート)と組合わせます。 きものと共布で作るのが正式ですが、無地の被布も可愛いものです。 被布の胸元には紅白の打ち紐を組んだ飾りを付けます。 おばあさま、お母様の装いは、お宮参りと同じようなきものでよいでしょう。

五歳男児
黒羽二重の五つ紋のきものと対の羽織、又はのし目模様の長袖紋付、これに袴を揃えた三つ揃えが正式です。 羽織袴に白足袋、畳表の草履でキリッと引き締めるとお父様と同じ正装になります。


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